ローマ字入力とかな入力、どちらを選ぶべきか
日本語をキーボードで入力する方式には、大きく分けて「ローマ字入力」と「かな入力」の2つがあります。どちらでも同じ文章を書けますが、仕組みと習得の道のりはかなり違います。この記事では両者を比較し、これから本格的に練習する人がどちらを選ぶべきかを考えます。
それぞれの仕組み
ローマ字入力は、「か」を K と A のように、かなをアルファベットの組み合わせで打つ方式です。使うキーはアルファベット26個と記号少々で、英文タイピングと同じ範囲に収まります。
かな入力は、キーボードに刻印された「ち」「と」などのかなを直接打つ方式です。1つのかなを1打鍵で入力できる代わりに、数字段を含む約50個のキー配置を覚える必要があり、濁点・半濁点は追加の打鍵になります。
打鍵数ではかな入力が有利
同じ文章を打つのに必要な打鍵数は、かな入力のほうが明確に少なく、ローマ字入力のおよそ6〜7割で済みます。「さくら」はローマ字入力なら SAKURA の6打鍵、かな入力なら3打鍵です。理論上の最高速度を追求するなら、かな入力に分があります。
学習コストと汎用性ではローマ字入力が有利
一方で、覚えるキーの数はローマ字入力が圧倒的に少なく、しかも英文入力やプログラミングとキー配置の知識をそのまま共有できます。かな入力を選ぶと、日本語用の配置と英字用の配置を別々に習得することになります。また、世の中のパソコン利用者の大多数はローマ字入力を使っており、解説資料や練習教材もローマ字入力向けが中心です。共用のパソコンや他人の環境でも、ローマ字入力の設定のまま使えることがほとんどです。
結論:これから始めるならローマ字入力
すでにかな入力を高速で使いこなしている人が乗り換える必要はまったくありません。しかし、これから練習を始める人には、学習コストの低さ・英文入力との親和性・環境の汎用性から、ローマ字入力をおすすめします。打鍵数の不利は、変換の使い方や文章単位の入力に慣れることで十分に補えます。
そして、どちらの方式を選んでも最終的な入力速度を決めるのは、漢字変換や修正を含めた「文章を仕上げる速さ」です。当サイトの練習は入力方式を問わず、変換込みの実用的な速度を計測できます。自分の選んだ方式で、実際の文章を打つ練習を重ねてみてください。